糖尿病について
高脂血症とは?
高血脂症とは血液中のコレステロールや中性脂肪が正常よりも多い状態のことをいいます。長い間、高脂血症が続くと、動脈硬化が進行していき、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞などが発症したりして、命にかかわってくる場合がある病気です。
高脂血症は、遺伝的素因を含む家族性または特発性に発症するタイプの原発性高脂血症と基礎疾患(たとえば糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群など)に伴っておきる続発性高脂血症に分けられます。そのため、原因となる病気の有無についても注意が必要となります。
多くの場合、高脂血症とわかるのは、健康診断や血液検査の結果にみつけられます。しかし、高脂血症だとわかっても初期の段階では、苦しみや痛みなどの自覚症状がほとんど無いために「このままではいけない」と感じながらも、生活の改善になかなか結びつかないのが現状の様です。その結果、今や日本国内で高脂血症またはその予備軍とされる人は3000万人以上いるといわれています。
高脂血症の治療の基本のひとつとして食事療法や運動療法があり、これまでの生活習慣を見直す事から始まります。血液検査で総コレステロール・LDLコレステロールやトリグリセライドの改善がそれでも思うように見られない場合には薬物療法が開始されます。これまでの生活習慣を改め、これから少しだけ新しいことをとり入れてみましょう。
食事のポイント
- 高コレステロール食品は量と回数を考える。(鶏卵、するめ、すじこ)
- エネルギーカットを心がける。
- コレステロール値を下げる、食物繊維(おから、切り干し大根、大豆、かぼちゃ)を多く摂取する。
1.卵の場合
- 代表的な高コレステロール食品の卵は、オムレツや卵焼きにすると少量では物足りなさを感じるので、茶わん蒸しや卵スープなどの調理に使用します。
- 目安として
- 血中総コレステロール250mg/dl以上の人・・・2日に1個
- 血中総コレステロール300mg/dl以上の人・・・3日に1個
2.肉類の場合
- 脂身や鶏の皮には、脂質・コレステロールが多く含まれるので調理する際には取り除きます。
- また、牛肉、豚肉、鶏肉の中では、ダントツで鶏肉が脂質・コレステロールの両者とも少ないので肉を吟味して食卓に取り入れると良いでしょう。
- 調理法としては「茹でる・煮る」が脂質カットになります。
- 少量ならば電子レンジの活用もオススメです。
コレステロールと脂質(上段:コレステロール、下段:脂質)
3.食物繊維の働きとは?
- 大腸のぜん動運動を活発にし便通を良くして、コレステロールをすみやかに排出させる。
- 腸内でコレステロールが吸収されるのを防ぐなど、コレステロールと関わりが深いものなのです。
- 野菜(かぼちゃ、ブロッコリー、豆<枝豆・大豆>)、果物(キウイ、バナナ)、海藻(ひじき、ワカメ)に多く含まれています。